212712 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

バナナは吊るして売るもの

陸軍複合射撃訓練強行実施緊急抗議県民集会

陸軍複合射撃訓練強行実施緊急抗議県民集会


2005年7月19日 18:30~
金武町 金武地区公園にて陸軍複合射撃訓練強行実施緊急抗議県民集会が開催されました。

集会の詳細については下記ホームページをご覧ください。
 金武町ホームページ
 琉球新報
 沖縄タイムス

ここでは参加したワタシの目から見た抗議集会の模様を、
写真を交えながら書いていきたいと思います。

一般住民の居住区域から300m、沖縄自動車道からは200mしかない
米軍キャンプ・ハンセン内レンジ4に都市型戦闘訓練施設施設が建設され、
伊芸区、金武町、沖縄県などが度重なる反対抗議行動を行ったにもかかわらず
2005年7月12日ついに実弾射撃訓練が強行実施されました。

今回の集会はこの都市型戦闘訓練施設の即刻閉鎖と撤去を求める県民集会で、
地元金武町はもとより県内各地から1万人を超える参加者が集まりました。


集会の開始時刻よりも少し前に金武町に到着したので、
今回最も危険にさらされている伊芸区の様子を見に行ってみました。

金武1

道路沿いには至る所に抗議の看板が設置されています。

ちょっと住宅地に入ると子供達が元気に遊んでいました。
人口約900人の一見平和そうに見える普通の集落が、
実は危険と隣り合わせの生活を強いられているのです。


金武2

集落を過ぎ、高速道路沿いまで行ってみると、
そこには住民達による都市型戦闘訓練施設の監視台が設置されていました。
沖縄自動車道を走っていると見えます。


金武3

18:30をちょっと過ぎたくらいに会場に辿り着くと、
すでに多くの人が集まっていました。
地元の参加者をはじめとして県内各市町村職員、政治団体、各メディアなど
様々な人たちが、それぞれのプラカードや旗などを持っていました。
この写真の時点で約9500人、最終的には10000人を超えました。


金武4

金武5

壇上では地元伊芸区の住民の方をはじめ、
稲嶺県知事などがそれぞれの想いを熱く訴えました。
伊芸区の方がこんな事をおっしゃっていました。
「私達はイデオロギーでやっているのではありません。
 孫や子供達の未来を考えて、必死に訴えているのです。」

「睡眠時間を削ってまで一年以上も毎日抗議・監視活動を続けるなんて事は
 半端な気持ちではできないんです。」

「なぜ私達の所なんですか?」

「首相は視察にも来ないでこの事を黙認するなんてどうかしている!」

あまりにも当たり前で、あまりにも純粋な訴えに心が熱くなりました。


金武6

集会終了後は会場からキャンプ・ハンセンのゲート1まで行進が行われました。
伊芸区住民を先頭にして、各団体がその後に続いていったのですが、
ワタシは単独参加者の特権(?)を活かして
ちゃっかり伊芸区住民の集団の中に紛れ込んで行進に参加しました。

行進をしているとワタシのすぐ横をおばあちゃんが歩いていました。
80歳だというこのおばあちゃんは、沖縄戦の時に伊江島に非難したこと、
壕の中で3日間とっても怖い思いをしながら過ごしたことなどを、
周りの人たちに追い越されながらも、でもしっかりとした足どりで
出会ったばかりのワタシに話してくれました。

「もう戦争は終わったと思ったのにねぇ。怖いねぇ。」
「でもこれだけしているんだから、叶うはずよ。」

金武7

名前を聞くこともできなかったけど、おばあちゃん、本当にありがとう。


金武8

ワタシも無事ゲート1に辿り着きました。
ゲート前では早くも新聞の速報版が配られていました。

金武9

ゲート1到着後にインタビューを受けていた池原伊芸区長。

今回の抗議県民集会宣言決議は明日(7月20日)
内閣総理大臣、外務大臣、防衛庁長官、沖縄担当大臣、防衛施設庁長官
在日米国大使、在日米軍司令官に届けられる予定です。

沖縄県民の声を中央に届け、なんとしてでも政府に行動を起こさせなくてはなりません。


© Rakuten Group, Inc.